◆NHKを正す政治が必要です。
◆◆ 救国シンクタンクメールマガジン 25/08/12号 ◆◆
救国シンクタンク会員の皆様、こんにちは。研究員の渡瀬裕哉です。本メルマガでは「日本をアップグレードする方法」をお届けしております。
今回は「NHKのNスぺの偏向報道」についてコメントしたいと思います。
8月10日にNHKスペシャルで報道された「イーロン・マスク」特集ですが、その中身の偏向報道に本当に驚くばかりでした。そして、NHKが報道したことによって、その内容を本当に信じる日本国民がいるかと思うと、NHKの罪は非常に重いと感じています。
アメリカという国の特徴、そして政治的な実情を踏まえず、歳出削減された政府機関の人間、左派系のメディア関係者、DOGEの役割を勘違いしてクビになった元職員、反トランプのネオコン系シンクタンク(保守系シンクタンクと紹介)の人間達のみに取材し、保守系シンクタンクや自由主義系シンクタンクに何も取材したあとすらない報道内容の変更ぶりには正直あきれました。
極めつけは出生奨励主義者の夫婦を取り上げ、その異常な振る舞い=イーロン・マスク支持者とする内容には絶句しました。米国でも6人以上の子どもを持っている家庭は1%未満であり、まして番組内で取り上げれられていた14人以上子どもを持つ人などほぼいません。ほとんど存在しない家庭の人を見つけて、それをマスク支持者の代表例として報道するなど、報道機関としての倫理は絶無だと思います。
イーロン・マスクが率いたDOGEは、連邦政府内の税金の支出に関する大幅な見直しに着手してきました。米連邦政府の支出は政府活動のご多分に漏れず酷いものが無数にありました。番組の中では大規模な予算カットをされたUSAIDが取り上げられていました。同組織の支出年間7兆円弱はリベラルな価値観に基づいて正当化されてきたものが多く、政権が交代した以上前任者がやっていた政策プログラムが保守的または小さな政府の考えたに基づいて閉鎖されることは正当なことです。
また、今のところ、DOGEは大幅な歳出削減に十分に成功しなかった状態にあります。これは予算削減に民主党議員だけでなく共和党議員も反対したことが理由です。簡単に言うと、共和党議員の多くも歳出に紐づく利権を持っています。前述のUSAIDの話であると、共和党議員の利権である農業関連の海外援助(米国の農産品をUSAIDが買い取り途上国に提供するなど)は、共和党の身内からの抵抗にあって廃止できませんでした。一事が万事、共和党議員らも裏では自らの利権を残すための陳情をヴァンス副大統領に寄せていたと言われています。トランプ大統領も支出削減にそこまで興味があるとは思えないので、マスク在籍時のDOGEはその力を十分に発揮することは困難であったと思われます。
肥大化した政府機関の問題こそが世界共通の問題であり、何故そうなってしまうのかという課題の手がかりがDOGEから得られたことが最大の成果だと思います。
先日、トランプ系シンクタンクのAFPIの外交政策責任者が来日した際、「なぜハーバード大学に中国人留学生を拒否するようにしたのか」ということのみを30分間も質問し続けた、トンデモ報道機関だなということを改めて確認しました。
NHKの国際報道は全く信用できないため、英語で現地の情報を収集することをお勧めします。ネットで世界中の情報を収集できる時代において、日本の報道機関の質が低い国際報道に税金(NHK受信料)を投入する必要はないと言えるでしょう。
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