素読の松田雄一さんと絶交に至ったわけ



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素読講座で著名な松田雄一さんが8月22日私のタイムラインに「(齋藤とは)距離を置きたい」と書き込んだので、こちらも「さようなら」となりました。具体的にはFacebook8月22日のタイムラインにあります。

これについて8月末からいままでいろいろなメールや情報提供があり、両人とつながっている方からは「日本人なら和を大切にしましょう」などのアドバイスも複数いただきました。ご心配をおかけしました。

私も和を大事にしています(というか喧嘩は苦手です)ので、お互い批判し合った後で「君は君我は我也 されど仲良し でどうか?」と持ち掛けたのですが、彼にあっさり断られましたので絶交に至りました。彼との対立は、国の在り方、日本の政治と教育にとってゆずれない本質にかかわる対立でしたので、いまは絶交できてよかったと思っています。ぼくの残り少ない人生から人格的にも不信感があった松田氏を消すことができて平安が戻ったからです。

ただみなさんはこれまで通り松田先生の素晴らしい素読講座を愛し仲良くしてくださればよいと思います。

・・・という前置きの下で、この一件について、対立点は何だったかを簡単に解説しておきます。

1 事実にもとづかないまま、こわい言葉のレッテルを貼って議論を封じるのは間違いです

事の発端は、夏の参院選で参政党が「日本人ファースト」を掲げたことでした。私の感受では「そんなの当たり前だろう」というものでした。しかし、そうではない人たちがいて、新聞テレビのオールドメディアは一斉にレイシスト・キャンペーンを張りました。そしてその流れに乗ったのが松田雄一さんでした。

それは
「日本人ファースト」は「排外主義だ!レイシズム(人種差別主義)だ!参政党はレイシスト(人種差別をする人)の政党だ!」
という事実にもとづかないレッテル貼りでした。

これは由々しき間違いなので、私はこれを批判する発信をしました。名前は出さず「ぼくの友だちの中にもいるが」とやんわりとした松田批判やりました。しかし彼は考えを変えず共産党やオールドメディアに同調し続けたのです。

この「レイシズム・プロパガンダ」に加担した罪はたいへん重いといわなければなりません。
事実ではないことに恐ろしげなレッテルを貼って潰してしまうというのは昔から左翼の得意な暴力的な手法でした。
私の歴史授業も「軍国主義」「皇国史観」「大東亜戦争肯定論」「天皇主義」「外国人児童差別」など、ひどいフェイクなレッテルを貼られ続け、左翼教育界から追放されてきました。
あの頃の孤立感と卑怯な連中への怒りが、私の中で今回とまったく同じものとして蘇りました。

ふつうの日本人は「人種差別」や「〇〇差別」を嫌います。ぼくもその一人です。だから誰もがそういう嫌な言葉からは逃げたいのです。メディアの声は大きいので変だなと思いつつもそれに負けてしまうのです。
左翼はいつも、そういう大勢の弱者を攻撃して思考停止に追い込んできました。

オールドメディアのプロパガンダにもかかわらず、参政党は多くの日本人に支持される結果になりました。私の30年前とは大きく状況が変わっていたからです。まともな考えはメディアがどう言おうとまともである、と多くの国民が考えるようになったからでした。どこにウソがあるのかを見抜く力を身につけつつあるのです。

ところで、プロパガンダのほとんどがウソにもとづいているという点も重要です。今回もそうでした。

参政党は「日本人ファースト」を使ってレイシズムを広めたのでしょうか? そんなことはありませんでした。
(この投稿は1ヶ月事実を見極めるために今日まで寝かせておいたのです)。「日本人ファースト」のせいで外国人差別事件が多発したのでしょうか?そんな話は全く聞きません。
差別どころか、私の経験では、外国人との間で何か摩擦が起きたとき我慢しているのはむしろ日本人の側というケースが多いのです。

参院選では参政党の「反グローバリズム」の主張に触発されて、すべての政党が外国人問題や出入国管理等に関する具体的な政策を提案するようになり、前向きな議論が広がっていきました。「日本人ファースト」という効果的なキャッチコピーがそれまでまったくこの問題を黙殺してきた政党・政治家たちの目を開いたのです。

実際は「レイシズム」などという後ろ向きの話にはまったくならずに、選挙の重要なイシューとなり向上的な政策論に結び付いていきました。それが「日本人ファースト」の実際の効果だったのです。メディアや松田さんの主張はウソだったわけです。

つまり、このプロパガンダは、火のないところに煙を立てて日本人を分断させようとした、政治的な認知戦そのものでした。だからこそ、これに加担した者の罪は重いと考えているのです。

もちろん私たちも「レイシズム」や「排外主義」に陥らないように努力しなければなりません。参政党自身も同じで今後も常に注意を払う必要はあるでしょう。

しかし、はっきり言えることは、事実に即さない虚偽のレッテル貼りは、言論の自由の否定であり民主主義の否定だということです。その象徴がこの写真の人たち(共産党+しばき隊)でした。このプロパガンダの顛末とその悪質性を肝に銘じておきたいと思います。

これが今回松田さんと別れることになった第一の理由です。

(つづく)
注:次回では第二の理由を説明します。

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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