齋藤武夫– Author –
齋藤武夫
昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。
【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/
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神戸の小山先生の実践報告(平安時代まで)
このブログではもうおなじみの小山和志先生が、今年も学年の全クラスで「日本が好きになる!歴史全授業」を追試実践しています。夏までのレポートが届きましたので紹介します。(facebookの投稿をお許しを得て転載します) たいへん価値ある資料ですのでた... -
南北朝正閏問題から学ぶ 3
なかなか伝わりずらいことをやっています。「皇国史観」とか「皇国史観教育」というと、一方には、よかったしそれがなくなったから戦後教育はダメになったんだという意見があり、他方ではそれが軍国主義教育そのものであり国民を戦争に駆り立てた元凶だと... -
南北朝正閏問題から学ぶ 2
第一期・第二期ともに国定教科書「日本歴史」の執筆者は文部省の喜田貞吉、監修は三上参次帝国大学文学部助教授だった。今回はこの二人が「南北朝に軽重をつけない記述にしたのはなぜか」について書いてみたい。 国定の前の検定教科書の大半が「南朝正統論... -
濵田和彦先生の追試報告
◆友人の濵田先生(横浜)が、追試報告を送ってくださいました。学年99人のこどもたちに懇切な指導をされたことが伝わり感激しました。ぜひ読んでください。また子供たちの学習感想文を20通ほどコピーして送ってくれましたのでこれも載せてあります。こちらも... -
南北朝正閏問題から学ぶ 1
このテーマは再論になりますが前回はまだ全体像がよく呑み込めていなかったのでもう一度やってみます。千葉功『南北朝正閏問題 歴史をめぐる明治末の政争』(筑摩選書)という実証的な研究が出たおかげでいろんなことが解けてきました。山県有朋はほとんど... -
生きのびし兵も傘寿や開戦日(もとじ)
地元の護国神社にお参りして、大東亜戦争の戦没者を追悼し、平和を祈念してきました。大宮公園です。式典の準備がされていて、街宣車が2台とまっていました。 でも今日のブログは生き残った人の話です。 上野で八百屋の丁稚奉公をしていた父は開戦を知っ... -
歴史学は神武天皇と欠史八代天皇の実在を否定している
学問としての歴史学と国民を育てる歴史教育では目指すところが異なります。したがって歴史教育は歴史学の僕ではありません。しかし、だからと言って歴史学に敬意を表さないところに歴史教育もありえません。歴史学に学び続ける姿勢を大切にします。 という... -
大和心と漢心(からごころ)と近代文明
小林秀雄によれば「大和魂(やまとだましい)」の初出は紫式部の源氏物語で、「大和心(やまとごころ)」の初出は赤染衛門の和歌だという。 ともに「才(ざえ)」の反対語として用いられているそうだ。才とは大陸から来た学問・知識のことで、要するに漢字... -
朝廷は律令制をどう取り入れたのか?
◆以下は大津徹『律令制とはなにか』(山川出版社・日本史リブレット73 2013)に学んだものです。もし価値ある内容があればそれは大津氏の学問に基づいています。しかしだいぶ自分の関心に引き寄せて読んでいるので間違いもあるかもしれません。間違いがあ... -
「御前会議」の授業のこと
むかし「天皇の国日本」がやっとわかり始めていたころのことです。自分なりの授業は少しずつつくり始めていましたがまだまだでした。春野小学校の2回目の6年生(1997・平成9)。授業にできないかなと、ポツダム宣言受諾を決めた御前会議について調べていまし...